辛辣な診断結果に打ちのめされ、自信を失うこと数日。



「司、1年生お疲れさまでした!」



レストランの奥の席で、彼氏と2人で水が入ったグラスをぶつけ合った。



「バイト終わりで疲れてるはずなのに、誘ってくれてありがとう」

「俺のほうこそ、急だったのに時間作ってくれてありがとう」



涼しげな印象の目を細めて微笑んだ、クールな顔立ちのこの男性。

彼は小学生時代からの友人、新淵(しんぶち) 司。
出会って丸12年、そして交際を始めて丸5年が経つ私の彼氏。


先日の金曜日でテストが全て終了したとのことで、息抜きも兼ねて今日は行きつけのレストランに夕食を食べにきた。



「1年間あっという間だったね。この調子だと春休みも一瞬で終わりそう」

「そうだな。こないだ年明けたと思ったらもう2月だし。学校始まる前にたくさん会おうな」

「うんっ」



1ヶ月ぶりの再会を楽しみつつ、ハンバーグを口に運ぶ。