それからのウィルはとっても多忙でした。毎日帰宅せず、ほとんど王宮で過ごしています。元々、私と婚約する前は、この屋敷に滅多に帰って来なかったので、これが通常通りなのだそうです。
私はというと、庭仕事に精を出しています。春に咲くという桜の木の反対側、公爵邸の庭園の一角をローズガーデンに仕上げてみました。秋には見事な薔薇が咲き誇る予定です。
淑女教育に婚約パーティの準備、庭園のお手入れなど、慌ただしく過ごしつつも、ウィルのいない日常に寂しさは募っていくばかりでした。
婚約発表パーティまで二週間となったある日、ジェームズ様と庭の手入れを終えて屋敷に戻ると、レオンお兄様がいました。
今日は王子様の護衛はお休みということで、私の顔を見に来てくれたのでした。
「公爵家はどうだ?ローズなら淑女教育なんて不要だったろ?」
「いいえ!毎日学ぶことばかりです。公爵家の皆様にも良くしていただいています。」
「それはよかった。父上や母上にもそう伝えておくよ。きっと安心する」
「皆さんお元気ですか?」
「あぁ変わりないよ」
伯爵家にいたのは少しだけ前のことなのに、懐かしい気分になります。伯爵家の庭園も引き継いだ庭師さんがきちんと維持管理してくださっているそうです。デイジーから聞いていましたが、安心しました。
私はというと、庭仕事に精を出しています。春に咲くという桜の木の反対側、公爵邸の庭園の一角をローズガーデンに仕上げてみました。秋には見事な薔薇が咲き誇る予定です。
淑女教育に婚約パーティの準備、庭園のお手入れなど、慌ただしく過ごしつつも、ウィルのいない日常に寂しさは募っていくばかりでした。
婚約発表パーティまで二週間となったある日、ジェームズ様と庭の手入れを終えて屋敷に戻ると、レオンお兄様がいました。
今日は王子様の護衛はお休みということで、私の顔を見に来てくれたのでした。
「公爵家はどうだ?ローズなら淑女教育なんて不要だったろ?」
「いいえ!毎日学ぶことばかりです。公爵家の皆様にも良くしていただいています。」
「それはよかった。父上や母上にもそう伝えておくよ。きっと安心する」
「皆さんお元気ですか?」
「あぁ変わりないよ」
伯爵家にいたのは少しだけ前のことなのに、懐かしい気分になります。伯爵家の庭園も引き継いだ庭師さんがきちんと維持管理してくださっているそうです。デイジーから聞いていましたが、安心しました。



