「……何が起きた?」
「俺の唇と桃のが触れた。まじで何も分かってねーのな、純粋すぎ。」
く、くちびっ……!?
え、何で、何のために、?
「むっちゃ戸惑ってるじゃん。ごめんな?桃の初めてもらっちゃって。」
「いちゃつくの後にして!下の子たちが冬華に絡まれたらしいよ!」
「え、大丈夫なん?見に行った方がいい?」
『冬華』って何……?
「絡まれたのは龍河の1人で、雨宮 沙織にやられたって。」
情報が多くて何言ってるのか分かんない……
「卑怯でしょ、俺行ってくるよ。副同士で対等でいたいし。」
龍河の副総長───葉月さん。
どうやら冬華はここら辺で3番目に強い暴走族らしい。
1番は綺響、2番は龍河。
「斉藤、大丈夫かな……」
拓三さんが総長な理由これかも。
ツンデレだけど、結構な割合でデレてるし。
「……えっ、てかみんな行かなくていいの、?」
緊急事態じゃないの……?
「葉月は強いよぉ、私に比べればぁ。」
だって恋は姫じゃん。
「全然へーき。」
颯が言うならそうかもしれないけど……

