次は葉月さんが王様になった。
嫌な予感しかない……
「ポッキーゲームね!」
……ポッキーゲーム?
何かよく分からないけど、恋と拓三さんに当たった。
「ポッキー持ってるの?」
『ポッキー』って棒クッキーにチョコがかかったやつ?
「ポッキー持ってないにゃあ。……プリッツあるでこれ使ってにゃあ。」
にゃあにゃあうるさい……
「『にゃあ』うるさいで、やっぱなしにできる?」
え、そんなんありなんですか、夢さん。
「いいと思うよ!てかそもそも夢くんが言わなければ……」
確かに。
……話してるうちに『ポッキーゲーム』始まってるし……
「……颯、ポッキーゲームって何?」
「ポッキーゲームは、キスするためのゲームつったらいいのかな。」
キス……?
「え、分かんねーの?キス。」
心の声出てたっけ。
「うん、分かんない。教えて?」
「キスっつうのはな───」
突然颯の顔が近づいてきた。
え、何……?
ちゅ、っと音がして颯の顔が離れた。
「たこ焼きの味。」
残るのはふにふにとした感触。

