「……えーめんどくさ。3と6がハグで。」
……よかった、とてもやりたくない。
3番が葉月さんで、6番が未夜。
ちなみにたこ焼きに入ってたのは餅だった。
「……え、未夜夢くんとしかしたくない……」
「恥ずかしいの?かわいーね。」
……え、こんなキャラなの。
ちょっと引いたんだけど……
「ちっ、違うしっ!だいたい葉月くんはチャラいからやだもん……」
「『もん』って可愛い。俺がチャラいんじゃなくて、みんな真面目過ぎるの。」
どう見ても葉月さんがチャラい……
「……俺の彼女、口説かないでくださる?」
「え~、口説いてなんかないよ。俺の本心。」
……クズ発言じゃん。
「早くハグしてくれない?時間取りすぎぃ。」
同感。
「……分かった。一瞬だけでいいんだよね?」
「一瞬だけと言わずにさ───」
葉月さんは未夜に近づいていく。
そして、抱きしめた。

