「王様だ~れ?」
……
「赤い丸の人だよ。」
赤い丸……
「あっ、私だ!」
でも何をすればいいんだろう?
「番号を言ってその人に命令するの!で、命令された人は絶対に従わなきゃいけない、っていうルール!」
未夜が説明してくれて分かった。
だから『王様』ゲームなんだ……
「えっと、じゃあ2番が秘密を言う!」
私が1番聞かれたら嫌なことを言った。
「俺2番。……実は、恋のことがとても、……っ好き……」
顔を真っ赤にし、そう言った拓三さん。
え、待って、可愛い……
「拓三のデレは私だけが見たかったなぁ、残念。」
すっごい棒読みなんですけど……
でも、これが恋の平常運転なのかも。
「……めっちゃ可愛い……」
夢さんでさえも虜にして。
「次やろう!あとたこ焼き第1号できたよ!」
未夜に言われ次引いた番号は5番。
王様は颯。

