舞台の上の倫子は、ひどく疲れた顔をしていた。余りにもこの劇は急展開すぎる。
舞の執拗な攻撃に、さすがに頭が回らなくなって来ていた。しかも、頭を休める一時である、王子様と踊りを踊る舞踏会シーン
―この間は、舞が唯一登場しない三分間―
が、突如の、王子様役の拓海君の体調不良により、ナレーターの処理だけという裏技で、わずか三十秒と、はしょられてしまったのである。
―す、少し休ませてえ~―
倫子は、肉体的にも精神的にも限界に近い状態になっていた。今にも泣きそうになっていた。
一方、舞の方も少しふらついていたが、この突然のハプニングに、しめた!と、不敵な笑みを浮かべた。
―ふうふう…あ、あんたにしては、よくやったわ。ご、ごほうびに、とてつもなく素晴らしいエンディングをかざらせてあ・げ・るわ!―
ガラスの靴をはくシーンで、舞の最後の総攻撃が始まった。
舞の執拗な攻撃に、さすがに頭が回らなくなって来ていた。しかも、頭を休める一時である、王子様と踊りを踊る舞踏会シーン
―この間は、舞が唯一登場しない三分間―
が、突如の、王子様役の拓海君の体調不良により、ナレーターの処理だけという裏技で、わずか三十秒と、はしょられてしまったのである。
―す、少し休ませてえ~―
倫子は、肉体的にも精神的にも限界に近い状態になっていた。今にも泣きそうになっていた。
一方、舞の方も少しふらついていたが、この突然のハプニングに、しめた!と、不敵な笑みを浮かべた。
―ふうふう…あ、あんたにしては、よくやったわ。ご、ごほうびに、とてつもなく素晴らしいエンディングをかざらせてあ・げ・るわ!―
ガラスの靴をはくシーンで、舞の最後の総攻撃が始まった。


