『嘘ですよ。ちょっと意地悪でしたね。すみません。柊君が美人じゃない私をなぜ選んだのか…って、みんなが気にしてたことだと思いますから。だから、大丈夫です』


本当に…そうだ。


私は、そんな目立つ存在じゃないし。


なぜ柊君が私を…って、誰よりも私自身がずっと疑問に思ってたんだから。


どんなに柚葉が好きだって言われても…


やっぱり、自信なんて…なかなか持てなくて。


そんなことを思いながら歩いてたら、柊君の顔が浮かんだ。


柊君がプロポーズしてくれたあの日のことが、蘇って来て…


~6月14日~
今日は私の誕生日。柊君に…プロポーズされた。付き合って1年半、こんな嬉しい誕生日があっていいのかな?柊君、すごく照れて可愛かったな。私、キュンキュンしたよ。これから先も柊君とずっと一緒にいられるんだね。本当に幸せだよ。ありがとう。