樹さんは、彼女達に、軽く手をあげて反応した。


それに対して、また黄色い声が飛んだ。


さすが元モデルさん。


女子の扱いになれてる。


でも、嫌味のない、爽やかな印象を受けた。


結局、2ゲーム楽しんで、私達はボーリング場を出た。


『何だか…ちょっと、スッキリしました。本当にありがとうございます』


私は、丁寧にお礼を言った。


本当に…楽しかったから。


『腹減ったな。柚葉、好き嫌いは?』


『え?あ…特には…』


『なら…そうだな。ラーメンがいい』


ご飯も…誘ってくれるの?


『ラーメン…』


『嫌なのか?』


『い、いえいえ。ラーメンすごく食べたいです』


柊君とは、全く違うチョイスに戸惑いながらも、ラーメンは…嬉しかった。


『美味しい店があるから』


そう言って、近くのお店に連れて行ってくれた。


混雑してて、お客さんが入口の中で並んで待ってる。