(いや、逆だ。今を逃せば、このまま一生言えない気がする……!)
俺は自分の拳をギュッと握りしめ、ありったけの勇気を絞り出し、今まで面と向かって言えなかった真情を初めて吐露した。
「…………ドレスで着飾った君は、とても、とても綺麗で……。ただそれを口にするのはなかなかに勇気が要った」
君以外の女性には興味はない。
いつだって、エステリーゼは俺にとって特別だ。
他の令嬢に社交辞令を述べるのと、好きな女性を褒めるのとでは難易度がまったく違う。
「君はもう気づいているかもしれないが、俺は女性を褒めることが苦手なんだ。でも、君のあの笑顔を見たとき、俺は恋に落ちた」
決死の覚悟で告げた告白に、エステリーゼは黙って聞いている。
否定も肯定もしない様子から、俺の言葉の真偽を疑っているのかもしれない。
それとも、告白の一部に嘘を織り交ぜていることに気づかれたのだろうか。
(……本当は最初の出会いですでに恋に落ちていた。あのときの、君の泣きそうな顔がずっと忘れられなかった。だがこの本音をそのまま伝えてしまったら、君は嫌がるだろうな。それに舞踏会で見せてくれた笑顔にときめいたのも嘘ではないし……)
彼女はもう茂みで震えているだけの女の子ではない。
凜と背筋を伸ばして堂々とする姿は気品に満ちており、立派な淑女として美しく成長した。
俺は自分の拳をギュッと握りしめ、ありったけの勇気を絞り出し、今まで面と向かって言えなかった真情を初めて吐露した。
「…………ドレスで着飾った君は、とても、とても綺麗で……。ただそれを口にするのはなかなかに勇気が要った」
君以外の女性には興味はない。
いつだって、エステリーゼは俺にとって特別だ。
他の令嬢に社交辞令を述べるのと、好きな女性を褒めるのとでは難易度がまったく違う。
「君はもう気づいているかもしれないが、俺は女性を褒めることが苦手なんだ。でも、君のあの笑顔を見たとき、俺は恋に落ちた」
決死の覚悟で告げた告白に、エステリーゼは黙って聞いている。
否定も肯定もしない様子から、俺の言葉の真偽を疑っているのかもしれない。
それとも、告白の一部に嘘を織り交ぜていることに気づかれたのだろうか。
(……本当は最初の出会いですでに恋に落ちていた。あのときの、君の泣きそうな顔がずっと忘れられなかった。だがこの本音をそのまま伝えてしまったら、君は嫌がるだろうな。それに舞踏会で見せてくれた笑顔にときめいたのも嘘ではないし……)
彼女はもう茂みで震えているだけの女の子ではない。
凜と背筋を伸ばして堂々とする姿は気品に満ちており、立派な淑女として美しく成長した。



