「しつこい男は嫌われるんですよ。いい加減、目を覚ましてください。あなたはヴァージル公爵家の次期当主でしょう。そんな立場ある方がわたくしのような女を追いかけ回すなんて、周囲がどう思うか、わからないはずがない。違いますか?」
エステリーゼに出会う前の自分だったら、確かにこんな風に追いすがることはなかっただろう。一人の女に執着するなんて馬鹿げているとさえ、思っていたはずだ。
でも俺はもう出会ってしまった。運命の恋に。
「エステリーゼは……俺のことが嫌いか?」
「恋愛感情として嫌いか好きかといったら、好きではありません。大体、ジュードにはたくさん縁談が来ているのでしょう? どうしてわたくしに固執なさるのですか」
心底わからないといった風に聞かれ、俺は本心を打ち明けるべきか逡巡した。
けれど、思っていることは言葉にしなければ伝わない。そう思い直し、ありのまま打ち明けることにした。
「……俺が君を諦めてしまえば、他の男が君の夫になる。そんなのは耐えられない」
「どれだけわがまま……!」
「社交界で何度か、俺と踊ったことがあるだろう」
「え? ええ……」
先ほど言葉を遮ってしまった俺の非礼を咎めず、エステリーゼは続く言葉を待ってくれている。ならばもう、なりふり構っていられない。
今までは恥ずかしさが上回って本人に直接言えなかったが、今ならば。
エステリーゼに出会う前の自分だったら、確かにこんな風に追いすがることはなかっただろう。一人の女に執着するなんて馬鹿げているとさえ、思っていたはずだ。
でも俺はもう出会ってしまった。運命の恋に。
「エステリーゼは……俺のことが嫌いか?」
「恋愛感情として嫌いか好きかといったら、好きではありません。大体、ジュードにはたくさん縁談が来ているのでしょう? どうしてわたくしに固執なさるのですか」
心底わからないといった風に聞かれ、俺は本心を打ち明けるべきか逡巡した。
けれど、思っていることは言葉にしなければ伝わない。そう思い直し、ありのまま打ち明けることにした。
「……俺が君を諦めてしまえば、他の男が君の夫になる。そんなのは耐えられない」
「どれだけわがまま……!」
「社交界で何度か、俺と踊ったことがあるだろう」
「え? ええ……」
先ほど言葉を遮ってしまった俺の非礼を咎めず、エステリーゼは続く言葉を待ってくれている。ならばもう、なりふり構っていられない。
今までは恥ずかしさが上回って本人に直接言えなかったが、今ならば。



