エステリーゼは迷惑そうな表情を隠そうともせず、勢いよく振り返った。
「またですか!? その話はもうとっくに……。というか、急に後ろから声をかけないでくださいっ。心臓に悪いです」
「俺の何が不満なのか、教えてくれ。君好みに生まれ変わってみせるから!」
必死に言うと、エステリーゼは呆れたように長いため息をついた。
「別に変わってもらわなくてもいいです。ジュードには他のご令嬢がお似合いです。わたくしのことは、どうかこの先も友人として見てください」
この先も友人として、という断り文句はいつも彼女が決まって言う台詞だ。
(なぜだ。どうして俺は友人以上として見てもらえない……!?)
エステリーゼはもう用はないとばかりに、さっさと背を向けて、ひらりと片手を振る。
そのまま立ち去ろうとするので、俺は無我夢中で駆け出して彼女の腕をつかんだ。
「俺は! 他の誰でもなく! 君がいいんだ!」
必死に言い募ると、エステリーゼはぽかんとした顔から一転し、さっと頬を染めた。
ここ最近は冷たくあしらわれることが多かったせいか、彼女が恥ずかしそうに顔を赤らめていることに動揺してしまう。ギュッとつかんでいた手からも、つい力が抜ける。
「……そ、そんなことを大声で叫ばないでください……! 何度言われても、婚約はいたしませんから!」
「待て! まだ話は終わっていない!」
「またですか!? その話はもうとっくに……。というか、急に後ろから声をかけないでくださいっ。心臓に悪いです」
「俺の何が不満なのか、教えてくれ。君好みに生まれ変わってみせるから!」
必死に言うと、エステリーゼは呆れたように長いため息をついた。
「別に変わってもらわなくてもいいです。ジュードには他のご令嬢がお似合いです。わたくしのことは、どうかこの先も友人として見てください」
この先も友人として、という断り文句はいつも彼女が決まって言う台詞だ。
(なぜだ。どうして俺は友人以上として見てもらえない……!?)
エステリーゼはもう用はないとばかりに、さっさと背を向けて、ひらりと片手を振る。
そのまま立ち去ろうとするので、俺は無我夢中で駆け出して彼女の腕をつかんだ。
「俺は! 他の誰でもなく! 君がいいんだ!」
必死に言い募ると、エステリーゼはぽかんとした顔から一転し、さっと頬を染めた。
ここ最近は冷たくあしらわれることが多かったせいか、彼女が恥ずかしそうに顔を赤らめていることに動揺してしまう。ギュッとつかんでいた手からも、つい力が抜ける。
「……そ、そんなことを大声で叫ばないでください……! 何度言われても、婚約はいたしませんから!」
「待て! まだ話は終わっていない!」



