「……お前がエステリーゼ嬢に懸想しているのはわかっていたつもりだが、本当にずっと待ち続けるつもりか? 彼女がお前を選ぶ日まで」
「はい。必ず、彼女の心を射止めてきます。――ですからどうか、もうしばらく俺に時間をいただけませんか」
「だが、エステリーゼ嬢はすでに社交界デビューを果たしている。つまり、彼女はもう結婚適齢期だ。ウォルトン伯も愛娘の嫁ぎ先を探していると聞く。現状、彼女がお前を選ぶ可能性は限りなく低いのではないか?」
それは痛い指摘だった。
これだけ長く一緒にいるのだ。普通の男女であれば、恋心を抱いても不思議ではない。
けれども、俺たちの間には友人という超えられない壁が立ち塞がっている。
「……たとえどんなに勝率が低くても、俺は最後まで諦めません。彼女だけは諦めたくない。一生を添い遂げる相手は彼女以外には考えられません。幸いなことに、まだエステリーゼに婚約者はいません。つまり、俺が婚約者になればいいのです」
澄ました顔で言うと、父上は渋い声で反論した。
「彼女はお前のこと友人としか見ていないと聞いているが?」
「俺が心から愛する女性はエステリーゼだけです。彼女にそのことを信じてもらえるまで、言葉を重ねます。彼女が選ぶ男はきっと誠意のある男でしょう。ならば、それに徹するしかありません」
「はい。必ず、彼女の心を射止めてきます。――ですからどうか、もうしばらく俺に時間をいただけませんか」
「だが、エステリーゼ嬢はすでに社交界デビューを果たしている。つまり、彼女はもう結婚適齢期だ。ウォルトン伯も愛娘の嫁ぎ先を探していると聞く。現状、彼女がお前を選ぶ可能性は限りなく低いのではないか?」
それは痛い指摘だった。
これだけ長く一緒にいるのだ。普通の男女であれば、恋心を抱いても不思議ではない。
けれども、俺たちの間には友人という超えられない壁が立ち塞がっている。
「……たとえどんなに勝率が低くても、俺は最後まで諦めません。彼女だけは諦めたくない。一生を添い遂げる相手は彼女以外には考えられません。幸いなことに、まだエステリーゼに婚約者はいません。つまり、俺が婚約者になればいいのです」
澄ました顔で言うと、父上は渋い声で反論した。
「彼女はお前のこと友人としか見ていないと聞いているが?」
「俺が心から愛する女性はエステリーゼだけです。彼女にそのことを信じてもらえるまで、言葉を重ねます。彼女が選ぶ男はきっと誠意のある男でしょう。ならば、それに徹するしかありません」



