彼女がこれを着ることはないと思っていても、彼女に似合うドレスを着せたい欲求は抑えきれず、年々デザイン画だけ増えていた。
最先端の流行を取り入れながらも、エステリーゼが気に入るドレスを想像するのは心が躍る。できれば俺の前で着て見せてほしい。絶対似合う自信がある。
だがルカは渋面になり、俺の両肩に手を乗せた。心なしか、その顔は哀れみが混じっていた。
「ジュード。友人として忠告しておく。それはやめたほうがいい」
「だが、俺が選んだドレスを彼女に着てもらいたい」
「…………めでたく婚約した暁にドレスを贈ればいいんじゃないか?」
「なるほど。では、未来の楽しみに取っておくとしよう」
エステリーゼと恋人になれる日が来るかは天空神のみぞ知る。
とはいえ、未来を夢見ることぐらいは許されるだろう。待つことはもう慣れている。楽しみを先延ばしにするぐらい、今の俺には何の苦もなかった。
◆◇◆
翌年、社交界デビューを果たした彼女は堂々としていた。同年代の令嬢が初めての舞踏会で緊張している中、エステリーゼはやけに落ち着いて見えた。
デビュタントの目印として純白のドレスに身を包んだ令嬢たちは、家の家格順に国王陛下と王妃の前で名乗り、頭を垂れていく。そして両陛下からお祝いの言葉を賜る。
その後も彼女は粛々と社交をこなしていた。
最先端の流行を取り入れながらも、エステリーゼが気に入るドレスを想像するのは心が躍る。できれば俺の前で着て見せてほしい。絶対似合う自信がある。
だがルカは渋面になり、俺の両肩に手を乗せた。心なしか、その顔は哀れみが混じっていた。
「ジュード。友人として忠告しておく。それはやめたほうがいい」
「だが、俺が選んだドレスを彼女に着てもらいたい」
「…………めでたく婚約した暁にドレスを贈ればいいんじゃないか?」
「なるほど。では、未来の楽しみに取っておくとしよう」
エステリーゼと恋人になれる日が来るかは天空神のみぞ知る。
とはいえ、未来を夢見ることぐらいは許されるだろう。待つことはもう慣れている。楽しみを先延ばしにするぐらい、今の俺には何の苦もなかった。
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翌年、社交界デビューを果たした彼女は堂々としていた。同年代の令嬢が初めての舞踏会で緊張している中、エステリーゼはやけに落ち着いて見えた。
デビュタントの目印として純白のドレスに身を包んだ令嬢たちは、家の家格順に国王陛下と王妃の前で名乗り、頭を垂れていく。そして両陛下からお祝いの言葉を賜る。
その後も彼女は粛々と社交をこなしていた。



