「友人として彼女のそばで目を光らせていればいいんだよ。婚約の内定はまだでも、お前が溺愛している令嬢に手を出す阿呆はそうそう出てこない」
もっと現状を打破できる突破口を望んでいた俺にとって、その言葉は予想外だった。
(家族でも婚約者でもない俺がそばにいてもいいのか……?)
本来、結婚前の淑女が特定の異性と親しくするのは外聞がよくない。
それが婚約者でもない、異性の友人ならば尚のことだ。
「……横にいるだけでいいのか? ただの友人なのに?」
「あのなぁ。何年、お前とつるんでいると思ってるんだよ。エステリーゼ嬢と話すお前は顔がゆるみっぱなしなの。男女に関係なく、お前が彼女を好きだって全員知ってる」
「ぜ……全員に?」
「あれほどまめまめしく贈り物を渡していたら、誰でもわかるって。そもそも全然態度が違うだろーが」
「あまりそういったことは意識していなかった……」
「無自覚か。罪な男だな。エステリーゼ嬢に同情するわ」
なぜ同情されるのかはわからないが、ついでに俺はかねてより気になっていた質問をする。
「ちなみに、婚約者ではない俺がエステリーゼにドレスを贈るのはおかしいよな?」
実は公爵家のお抱えデザイナーに、すでに彼女のドレスのデザイン画を作らせている。
もっと現状を打破できる突破口を望んでいた俺にとって、その言葉は予想外だった。
(家族でも婚約者でもない俺がそばにいてもいいのか……?)
本来、結婚前の淑女が特定の異性と親しくするのは外聞がよくない。
それが婚約者でもない、異性の友人ならば尚のことだ。
「……横にいるだけでいいのか? ただの友人なのに?」
「あのなぁ。何年、お前とつるんでいると思ってるんだよ。エステリーゼ嬢と話すお前は顔がゆるみっぱなしなの。男女に関係なく、お前が彼女を好きだって全員知ってる」
「ぜ……全員に?」
「あれほどまめまめしく贈り物を渡していたら、誰でもわかるって。そもそも全然態度が違うだろーが」
「あまりそういったことは意識していなかった……」
「無自覚か。罪な男だな。エステリーゼ嬢に同情するわ」
なぜ同情されるのかはわからないが、ついでに俺はかねてより気になっていた質問をする。
「ちなみに、婚約者ではない俺がエステリーゼにドレスを贈るのはおかしいよな?」
実は公爵家のお抱えデザイナーに、すでに彼女のドレスのデザイン画を作らせている。



