オマエが堪らなく愛しいよ。

そうやって言われたら、もう聞けないし。



てんちょが話す気ないなら、もうこの話は終わり。



お味噌汁、味、薄かったかな。





「フェアじゃねぇかもだけど、俺は聞いていー?」


「うん」



「なんで、家出てきた?」


「…それは、」


「言いにくいなら無理に聞かね」











「…息が、詰まった」


「息?」



「うん。一日中同じ景色の中にいて、外の空気も吸えないで、ミカ君の…言いなりで。やってって言われたこと、全部やった」



「…」



「うんざり、っていうのかな。自由になりたいって思った。だけど、ミカ君から離れることができなかったの」




「…なぜ?」


「ミカ君が、壊れそうなくらいボロボロだったから」



「病気?」


「…違う。ミカ君のお家、由緒ある家柄で、跡継ぎはミカ君ただ1人って決まってた。初めから、重荷を全部1人で背負い込んでた。ミカ君、プレッシャーに耐えかねて、自殺、しようとしたことあった」