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あれから何日、何週間、何ヶ月過ぎたのだろうか。
あの光に包まれた私はレオの魔術によってここへ移動していた。ここは私が彼らを軟禁していた宮殿とよく似た別の場所。リアムが私を閉じ込める為に自国に作らせた宮殿だった。

あの日から私と彼らの立場は逆転し、私に自由はない。
私に与えられた私の部屋によく似たこの部屋からでさえも彼らの許しなしでは私は出られない。
だが、私の立場以外は彼らを私が縛っていたあの日々と何も変わらなかった。

私の生活には変わらず全て彼らが関わるし、彼らはあの日々と同じように私に甘く愛を囁く。

今度は私が彼らに囚われた。
そして今日も私は終わらない愛の中で彼らに囚われ続ける。


「エマ」


リアムが私を後ろから抱きしめて私の名前を愛おしそうに呼ぶ。そしてそんな私の目の前には物欲しそうに私を見つめるルークとレオがいた。


「愛しているよ、エマ」

「…っ」


耳元でリアムが甘く囁く。
その甘い吐息に私の体は思わずびくんっと小さく反応した。


「ふふ。エマ、可愛い」 


そんな私の反応を見て今度はルークが愛おしそうに笑い、リアムとは反対の方の耳を甘噛みする。


「…んあっ」


いきなりの刺激に私は思わず肩を揺らして声を上げた。


「…あぁ、愛してる」


するとそんな私の唇を今度はレオが自分の唇で乱暴に塞いだ。深い深いレオのキスの雨が私に降る。


「んん…っ!ふあっ」


さらにレオのキスだけではなく両耳をリアムとルークによって好きに弄れたので私から甘い声が漏れた。甘噛みをされたかと思えば、舐められ、耳の中に舌を入れられ、指で触られ、反則的な甘い刺激が両耳から私を襲う。
いつまでも続く終わらない彼らからの甘い刺激から私は逃れることができない。