「…そう。一年、私と離れてどうだった?」


絶望の中、私は覇気のない声でそう言うとリアムから順番にルーク、レオを見つめた。


「辛かったよ。夢の中で会えたとしても本当のエマでなければ僕は満たされなかった」


最初にリアムが切なげに微笑んで答える。


「会いたくて仕方なかった。ずっと寂しくて寂しくて堪らなかった」


次にルークが辛そうに涙を流しながら答える。


「孤独だった。エマがいない俺は空っぽだった」


そして最後にレオが苦しげにそう答えた。


一年。私は彼らの前から消えた。それでも彼らは目を覚さなかった。これはもう壊れただけで済む話じゃきっとない。
彼らは私に強く執着してしまっている。


「…そうだったのね。でもアナタたちの幸せに私は間違いなく不要な存在なの。だから私のことは諦めて帰りなさい」


その執着がいつ消えてなくなるかわからないが少なくとも今すぐには無理な話なのだろう。だから私は彼らの幸せの為にも彼らを拒否した。


「アナタに選択権なんてない」


リアムが私に微笑んでそう言う。もちろん目は笑っていない。ルークもレオも同じ表情だ。
彼らは私の拒否を許さなかった。