「愛、だ」


私の叫びにレオは優しく微笑んでそう答えた。
仄暗いあの狂ったような笑みで。


「全てエマを愛しているからだ。お前を愛しているから俺たちは手を組み、持てるもの全てを使ってお前を見つけ出した」

「…あ、い?何を言っているの?アナタたちは私を愛したなんていないのよ!恨んで恨んで恨んで壊れてしまったの!そんなもの愛じゃない!」


どうすればわかってもらえるのかわからない。叫んでも叫んでもレオはただ微笑んだままだ。隣にいるリアムとルークも同じだ。


「エマがそう言うのなら俺は壊れているのかもしれない。だが俺はそれでもいい。エマさえ俺の側にいてくれれば」

「そんなこと、ダメに決まってる…」


私に切なげに微笑むレオに私は力なく声を出した。
そして涙を流した。


「泣かないで、エマ」


涙を流す私の目尻にルークがキスを落とす。


「そうだよ。僕たちはエマを泣かせたい訳じゃない」


ルークがキスをした反対側の目尻にリアムも同じようにキスを落とした。


「…側にいて欲しい。あの頃のように僕たちと愛を囁き合って欲しいだけだよ」


リアムが切なげに私を見つめる。