二組に別れたり四人一緒になったりしつつ、おしゃべりに興じながらチョコを選んで、買い終わったのは十一時ちょうど。

 今から移動してお店を選んでいたら、食べる頃には十一時半前って感じかな?


 亜矢と梨乃がレジに向かったところで、

「少し早いけどお昼行こうか。陽菜、疲れたでしょう?」

 そう声をかけると、

「ありがとう」

 と、陽菜は少しホッとしたような表情で笑みを浮かべた。
 実は密かに、チラチラ陽菜の様子を確認していたんだ。その時は問題なさそうに見えたんだけど、やっぱり疲れたかな? もう少し早く休憩取るべきだった?



 陽菜と私たち、女子四人で買い物に行くと知った叶太くんは、一緒に付いてくると言った。
 もちろん、断固お断りしたわけだけど、そうしたら、今度は長々と注意事項の書かれたメールが送られてきた。

 陽菜の顔色はこまめに見てくれとか、息が上がってないかを気にするようにとか、休憩は早めにとか、昼食は何時ごろまでには移動してとか、そりゃもう、細かいったらないってくらい細かなメール。

 最初に見た時は、思わず絶句したけど、しっかり読んだよ。他ならぬ、陽菜のためだもんね。