慌てて携帯を手にすると、通話モードに切り替えた。


「あ。ごめんなさい!!寝ていた……」
「明日菜が寝坊なんて珍しい!!」
「あはは!」
「明日菜が楽しそうで良かった!で、さ。夢ちゃんはもう起きてるかな?」



夢なら早起きしたのか、髪も整えて、服も着替えてる。



「うん!起きてるよ!!」
「あのさ、明日菜今1人になれる?」
「あ、うん……」



そういうと、部屋から出てリビングに移動する。



「リビングに移動したよ?」
「あ、ありがとう!!夢ちゃんって、今好きな人居るのかな?」


夢!?

夢は京さんが好きだけど、そんな事言える訳が無い。


「う、ん。多分……」
「あのさ……。ここだけの話。京が夢の事を好きなんだけど……」


えっ、えっ。



「本当ー!?」
「なんか、嬉しそうだな」
「あ、う……ん」



ついつい、はしゃいでしまった。

て、か。言っても大丈夫だよね。


「実は、2人両思い……」
「あ、やっぱりか!」
「うん!」
「なんかさ、今から京が告白するみたいだから、楽しみだな!!」
「凄い!!」


仲良しグループで全員が恋に発展するなんて、凄い確率だと思う。