インターフォンがを鳴らすと、陸斗が出て来た。


「ちょっとお邪魔しても良いかな?」
「いいよ……」


玄関に足を踏み入れる。


「あのね!皆が時間ある時に肝試ししたくって!!」

というか、皆をくっ付けたい。

「肝試しって……。明日菜、怖いの駄目じゃなかったけ?」
「うん!だから、私と陸斗は驚かせる方!」
「へっ……」
「と、いう事で肝試しグッズ買いに行かない?」
「あ、うん……。いいよ」


ちょっと困った仕草を見せたが、買い物に付き合ってくれる陸斗。

死装束と黒のマントを購入した。


夜になり皆に肝試しをする事を知らせると、女の子は皆肝試しを楽しみにしている。


結局、肝試しは来週の土曜日にすることになり、その日はお泊まりをする事となった。



あっという間にその日が来て、大きな荷物を持った夏海、夢、優真がやって来る。



「明日菜ちゃん。私、お泊まり初めて!」
「私も、そんなにはした事ないよ!」
「そうなんだぁ!楽しみだなぁ!!」



夜になると、8人で歩いて数分の場所に有る廃屋に辿り着いた。

近所でも有名な心霊スポットだ。


「じゃあ、私達は先に中に入っているから!!10分くらいしたらふたりづつ入ってきてね!!」