夏海には、イルカのヘアピン。
夢にはピンクのイチゴのヘアピンで、それぞれのイメージにピッタリだ。


「優真!私、イルカ大好き!ありがとう!!」
「喜んで貰えて嬉しい!!」
「私、ピンクの可愛いもの大好き!」
「知ってる!でね……」
「ん?」
「なんか、可愛い物見ていたら、レイ先輩に似合いそうなうさぎのぬいぐるみのキーホルダー見付けてかっちゃったの……」



確かにレイは可愛いけど、一応男の子だ。


というか、やっぱり優真はレイの事が好きなんだろう。

そして、夢は京に恋をしている。


なんだが、皆くっ付いてしまえば幸せなのになんて考えが脳裏に浮かんでしまう。



「ねえ、今度皆で肝試ししない!?」



肝試ししたら、手を繋いだりや抱きついたりと距離感が縮むようなイメージがあるのは私だけだろうか。



「えー!したい!私、京先輩と!!」
「私は、レイ先輩がいいな……」
「私は、大地で我慢かあ……」
「じゃあ、私は幽霊役する!!!」
「それ、楽しそう!」
「だよね。今日陸斗に皆の予定聞いとくから!!」
「明日菜ちゃん、よろしくねえ!」



学校を終わらせると、家に向かい急いで帰って、陸斗の家に急ぐ。