石につまづき、派手に転んでしまったのだ。
転んだ瞬間は気付かなかったけど、陸斗の視線で自分が膝小僧を擦りむいている事に気付いて、大泣きしたっけ__
その時、陸斗はポケットから何かを取り出した。
それは、ティッシュに包んだカラフルな丸い物体。
「明日菜!!痛いの取れるから、口をアーンしてみて!!」
「うん……」
口を開けると、黄色い丸い物体を口の中に放り込まれた。
その瞬間、甘い甘い味が口中に広がって幸せな気分になれたのを鮮明に覚えている。
「これ、食べると痛いの治るから!!」
そう言われた瞬間に、痛みなんて何処かに吹き飛んでしまった。
代わりに幸福感で胸がいっぱいになる。
「本当だ!治った!!」
「だろ!今度、もっと沢山持ってくるから傷が痛くなったら食べなよ!!」
「そんな大事なモノ。明日菜がもらっていいの?」
「明日菜が少しでも幸せになれるように__」
それ以来、痛い時はこんぺいとうを食べるようになった。
今では、それがただの砂糖の塊だという事くらい理解しているが、痛みを感じた時に食べると緩和されるから不思議だ。
「陸斗。いつも、ありがとう!!」
転んだ瞬間は気付かなかったけど、陸斗の視線で自分が膝小僧を擦りむいている事に気付いて、大泣きしたっけ__
その時、陸斗はポケットから何かを取り出した。
それは、ティッシュに包んだカラフルな丸い物体。
「明日菜!!痛いの取れるから、口をアーンしてみて!!」
「うん……」
口を開けると、黄色い丸い物体を口の中に放り込まれた。
その瞬間、甘い甘い味が口中に広がって幸せな気分になれたのを鮮明に覚えている。
「これ、食べると痛いの治るから!!」
そう言われた瞬間に、痛みなんて何処かに吹き飛んでしまった。
代わりに幸福感で胸がいっぱいになる。
「本当だ!治った!!」
「だろ!今度、もっと沢山持ってくるから傷が痛くなったら食べなよ!!」
「そんな大事なモノ。明日菜がもらっていいの?」
「明日菜が少しでも幸せになれるように__」
それ以来、痛い時はこんぺいとうを食べるようになった。
今では、それがただの砂糖の塊だという事くらい理解しているが、痛みを感じた時に食べると緩和されるから不思議だ。
「陸斗。いつも、ありがとう!!」



