「私は本当の事を言っただけだよ!」
「でも私には、可愛いなんて言葉似合わない……」



そう呟くと、夏海に頭を撫でられた。



「可愛いそうに……」
「えっ?」
「未知に顔を悪く言われて、それを信じているんだね……。てか、不細工なのは未知だから!!明日菜は可愛い!!」
「あり……がとう……」



不細工だと思っていたから、嘘でもそんな事を言われたら照れくさい。

でも、こうやって私を前向きにさせてくれる夏海の言葉が大好きだ。



「あー!マジで、未知の奴ムカつく!私の可愛い明日菜を悪くいうなんて!!」
「私はね……。夏海と夢が一緒に居てくれるだけで幸せだから!!なんか、ありがとう!!」



本当だよ。

これは、紛れも無く私の心から思う気持ち。



夏海と夢に会うまで、友達なんて一生出来なくて、ひとりぼっちの時間が永久に続くと思っていたの。



凄く、怖かったし、切なかった__



「んー!明日菜は可愛い!!」



そう言って、私を抱き締めてくる夏海。

凄く嬉しいけど、少し照れてしまう。



「可愛くはないよ……」
「そんな風に言わないの!今日も一緒に帰ろ!!」