「ううん。
俺、明日菜の手が掛かる所も愛おしいんだ__

だから、明日菜は明日菜のままでいいんだ」


ずっと、自分の人とは違う部分に悩んでいた。


でも、それすらも愛して貰えた気がして心が楽になれたんだ。


「ありがとう……」
「じゃあ、行こうか」


そう言って、手を繋がれた。


私の手には、クリスマスに貰ったリングの感触。


それは、私の1番の宝物。


歩いて10分程掛かる駅で、皆で待ち合わせしてこの辺では有名な神社が有る駅に向かった。