「栗から作る、モンブランてすぐには出来ないみたい……」


困った顔の夢。


「なんで?」
「栗を一晩水につけなきゃ行けないみたい〜」


大地が楽しみにしていたが、仕方が無い。


「夏海」
「ん?」
「大地先輩にモンブランは後日になるって伝えていてね」
「伝えたよ!
いつまでも、待ちますだって」


クスクスわらいながら、大地の言葉を伝える夏海。


そんなやり取りをしている間にも、夢は栗を水につけて一晩寝かせる準備をしている。