シュガー ガール

そんなことを考えていると、手が重なり瞳が合わさる。


「り、陸斗」


未だに触れ合う事に緊張して、声が裏返ってしまう。


恥ずかしいけど、この緊張感さえ愛おしい。


「どうした?」
「陸斗は今回のツアーの味覚では何が1番好き?」
「うーん。実は、梨だったり」


そうか。

梨が1番好きなのか。


なら、梨を使ったデザートが作りたい。


「梨使ったデザート作りたいな……」
「梨かぁ。何が有るだろう。
家に帰って落ち着いたら、俺ん家来てよ。
俺も明日菜の為にデザート作りたかったりする」