夢は自分の事を気にし過ぎて、些細な何かが癖毛に見えているのだろう。


「う、うん……。
言わない……。と、いうかそれ癖毛でもなんでもないし……」


呆れた私達を目の前にアイロンで髪を伸ばして、スプレーで固める夢。


「き、気にし過ぎ!」


皆は笑っていたが、私は夢の告白を聞いたから必要以上に自分に過敏になる気持ちが理解出来る気もした。