ただただ幸福感を味わっていると、知らない男性に手首を握られた。


「何してるの?」

「あ、はい。すいません……」



浜辺で走っている事が迷惑だと思い、謝罪をすると陸斗が現れた。


ホッとしたのも束の間に、私の体を抱き寄せる陸斗。


ドクン、ドクン__


怒られているというのに、心臓が騒ぎ出した瞬間だった。


更に、私を抱き寄せた陸斗。



「これ、俺のだから気安く声掛けないでくれない?」