そのあとあまり時間をかけずに御陵衛士の粛清が言い渡されたとき、正直俺は心配だった。

御陵衛士はもとをたどせば同じ新選組の隊士だ。

もしまた谷を介錯したときのように心を痛めてしまったらどうしよう。

二度も心を傷つけてしまったらもう立ち直ることはできないかもしれない。

たとえ一君が側にいても。

俺はそんな一抹の不安を抱えながら出動した。

本当は一君と杉崎さんのそばにいたかったのだが、俺には俺の部下がいるためそれは叶わなかった。

俺は少し離れたところから思いを届けることしかできなくて、とても歯がゆかった。