自分たちがいつも利用している下駄箱へやってきたとき、ようやく自分が上靴を履いていることに気がついた。
しかし、下駄箱を確認しても運動靴はない。
首を傾げ、上履きのまま外へ出るしかなさそうなことに、ちょっとだけ嫌な気分になった。
明日泥だらけの上履きを履かなければならない。
「あれ? 開かないぞ」
昇降口の扉の前に立った幹生が首を傾げていった。
また、冗談ばかり言ってる。
「こういうときに、そういのはやめてよ」
若菜が文句を言いながら扉に手をかける。
次の瞬間「え?」と、呟いて顔色が変わった。
ガラス扉は少しも動かない。
「鍵がかかってんのか?」
紀一が言う。
「そうかもしれない。鍵はきっと職員室だ」
和樹が扉が開かないことを確認して言った。
同時に沈黙が下りてくる。
ここまで来たのに職員室まで戻って鍵を取ってこなきゃいけないなんて……。
誰もが来た道を戻るのを嫌がっていた。
しかし、下駄箱を確認しても運動靴はない。
首を傾げ、上履きのまま外へ出るしかなさそうなことに、ちょっとだけ嫌な気分になった。
明日泥だらけの上履きを履かなければならない。
「あれ? 開かないぞ」
昇降口の扉の前に立った幹生が首を傾げていった。
また、冗談ばかり言ってる。
「こういうときに、そういのはやめてよ」
若菜が文句を言いながら扉に手をかける。
次の瞬間「え?」と、呟いて顔色が変わった。
ガラス扉は少しも動かない。
「鍵がかかってんのか?」
紀一が言う。
「そうかもしれない。鍵はきっと職員室だ」
和樹が扉が開かないことを確認して言った。
同時に沈黙が下りてくる。
ここまで来たのに職員室まで戻って鍵を取ってこなきゃいけないなんて……。
誰もが来た道を戻るのを嫌がっていた。