闇の夜に咲く、一輪の華

だけど、あの時、母親を目の前で殺された華月が、病院で眠っていた姿を見た時だ……

あの時の華月は、死体にしか見えなかった。
血の気は完全になく、呼吸も浅い。時々魘されているようにも見えた。

そんな華月を見た時、俺は初めて思った。

『俺が華月を守る。』と。

きっと華月は守られることは望んでない。
それでも俺は華月を守ると心に決めた。

あの事件以来一線を退いた親父の代わりに、俺は陽影の総長となるのだった。