「昨日も遅くまで、パソコン見てなかった?」
零夜は歩きながら私に尋ねる。
「ちょっと、青竜の動きが気になって…」
私は目を擦りながら答えた。確かに頭がボーッとしている。
夜中のパソコンは目に疲労がくるらしい。
「あんまり遅くまで作業してると、寝不足になるぞ?」先程までスマホを眺めていた零夜は顔を覗く。ふと零夜の匂いが鼻を掠める、出会った時から変わらない、零夜の匂い。
「ごめんごめん、今日は早く寝るから。」
外の風が少し冷たい、それで目を覚ますことにしよう。
「体に気をつけろよ?」
零夜は少し悲しそうな顔をした。零夜は私を心配する時いつもこの顔をする。あの時から変わらない、私を見つめる目。
「うん、零夜も怪我に気をつけてよ。」
私たち二人が生きてる世界で怪我はつきものだ、そんなことはわかっている。
それでも私は零夜が傷付くのが怖い、何よりも。
「分かってるって。てかお前こないだの実力テストも学年1位じゃね?」
何故か私よりも得意げな零夜。そう言う零夜もできるくせに手を抜いているだけだ。
「そうだっけ?どうでもいいや。」
そんなことどうでもよかった。成績が良くても強くなければなんの意味もない。
「成績優秀、容姿端麗とはまさにこの事だな。加えて運動神経もいい。」零夜は肩にかけているブランドのトートバックをかけなおした。
相変わらず学生とは思えない荷物の少なさだ。
「褒めすぎだよ。」
私は一日の中で、零夜と登校するこの時間が1番好きだ。
学校に行っても嫌なこと面倒なことばかりが続き、家に帰ったら休む暇もない。
真っ直ぐに家に帰れず、傷まみれで帰ってくることさえしょっちゅうある。
もう何回骨を折ったのか数え切れない。
もしかしたら今もどこかの骨が折れているのかもしれない…いやきっと折れている。
でも気にしていられなかった、きっと不自然にくっついてしまった指の骨もあると思う。
ふと自分の指と零夜の指を見た。
零夜も私も手が傷まみれだ、特に零夜は何ヶ所もかさぶたがあるし古傷の皮膚が隆起している部分もある。
二人とも形がどこかおかしい、そんな指が何本かある。きっと折れたまま放置して、不自然にくっついてしまったんだ。
零夜は歩きながら私に尋ねる。
「ちょっと、青竜の動きが気になって…」
私は目を擦りながら答えた。確かに頭がボーッとしている。
夜中のパソコンは目に疲労がくるらしい。
「あんまり遅くまで作業してると、寝不足になるぞ?」先程までスマホを眺めていた零夜は顔を覗く。ふと零夜の匂いが鼻を掠める、出会った時から変わらない、零夜の匂い。
「ごめんごめん、今日は早く寝るから。」
外の風が少し冷たい、それで目を覚ますことにしよう。
「体に気をつけろよ?」
零夜は少し悲しそうな顔をした。零夜は私を心配する時いつもこの顔をする。あの時から変わらない、私を見つめる目。
「うん、零夜も怪我に気をつけてよ。」
私たち二人が生きてる世界で怪我はつきものだ、そんなことはわかっている。
それでも私は零夜が傷付くのが怖い、何よりも。
「分かってるって。てかお前こないだの実力テストも学年1位じゃね?」
何故か私よりも得意げな零夜。そう言う零夜もできるくせに手を抜いているだけだ。
「そうだっけ?どうでもいいや。」
そんなことどうでもよかった。成績が良くても強くなければなんの意味もない。
「成績優秀、容姿端麗とはまさにこの事だな。加えて運動神経もいい。」零夜は肩にかけているブランドのトートバックをかけなおした。
相変わらず学生とは思えない荷物の少なさだ。
「褒めすぎだよ。」
私は一日の中で、零夜と登校するこの時間が1番好きだ。
学校に行っても嫌なこと面倒なことばかりが続き、家に帰ったら休む暇もない。
真っ直ぐに家に帰れず、傷まみれで帰ってくることさえしょっちゅうある。
もう何回骨を折ったのか数え切れない。
もしかしたら今もどこかの骨が折れているのかもしれない…いやきっと折れている。
でも気にしていられなかった、きっと不自然にくっついてしまった指の骨もあると思う。
ふと自分の指と零夜の指を見た。
零夜も私も手が傷まみれだ、特に零夜は何ヶ所もかさぶたがあるし古傷の皮膚が隆起している部分もある。
二人とも形がどこかおかしい、そんな指が何本かある。きっと折れたまま放置して、不自然にくっついてしまったんだ。



