「また時間かかっちまったな。華月、やっぱお前すげぇよ。」
私が覚醒してからしばらくして起きてきた零夜が眠い目を擦りながら言う。
「ありがとう。ところで真翔は遅すぎ。これから訓練の量2倍にするぞ?お前は総長補佐にしては弱すぎる。幹部の座から落とすぞ。」
弟が可愛いからこそついつい厳しく当たってしまうのが、私の悪い癖だ。
「お姉様!それはご勘弁を!」
真面目な顔をして土下座する真翔。本当に嫌な様だ。
これは真翔を奮い立たせるために言っているだけで、実際戦闘となればちゃんと戦力になって私たちを支えてくれる。
「仕方ない、訓練をきちんとやれ。そしたら許してやる。ところで今日夕飯陽影のみんなとも食べないか?」
片付けをしながら零夜に話しかければ、用意を終えた零夜が笑顔でうなづいた。
「おう、いいぜ。呼んどく。麗龍の部屋でいいか?」
「あぁ。」そうと決まればすぐに厨房に連絡を入れなければならない。
「姉ちゃん!ありがとう!」
やっぱり私は弟に甘すぎるのかもしれない。



