闇の夜に咲く、一輪の華

一応授業中は起きている。
しかしどの授業も簡単すぎるので、隣の席の零夜とフランス語しりとりをするのが日課だ。

もちろん声を出したら授業の邪魔になってしまうので、ノートに描きながらやっている。

「えぇ〜。eか……」

「ふふっ…難しいだろ?」
「…んっ!?そう来たか…」


『discriminateは差別するという意味なので、It is wrong to discriminate against someone because of race,or religion.という例文は、人を宗教や人種で差別するのは間違いだ。という意味になります。』

この程度の英語なら、小学一年生の時には理解出来ていた。我ながら笑ってしまいそうだ。今でこそ普通だと錯覚しているけれど、当時は相当苦労して言語習得したに違いない。

英語は日常会話はもちろん、専門用語まで覚えている。やろうと思えば海外の企業の情報だって抜き取ることもできるだろう。

零夜はアメリカのエンジニアを訪れて、新しい武器の開発を一緒にしたと聞いている。そういう時にも専門用語を覚えていると役立つのだろう。

もちろん罪は犯さないが私たちの信条なので、企業の情報を盗むなんて幼稚な真似はしないが。

ちなみに私たちはハッキングの技術も一流だ。
友達もおらず、事件の後部屋に閉じこもっていた私には、プログラミング言語を覚えることだけが息抜きだった。

ハッキングは零夜より得意で、政府レベルのセキュリティのついたパソコンじゃない限りは、ハッキングできると思う。

私は変装も得意だから、時には男装して敵の拠点に侵入することもある。

学校や家では本名を名乗ってるものの、抗争などの時となると話は違ってくる。本名がバレると色々と面倒だからだ。

私は麗龍の総長で、通り名は黒蝶。

そして零夜は昇龍。