あの雨の日から、

依子はよく笑うようになった。


ゆかりの気持ちを知った依子は、ゆかりへの気遣いを見せる。

「龍が・・ゆかりとの付き合いがあるから今があるって言ってた。」


そのセリフにゆかりは懐かしい昔を見るような目をした。



龍と依子がどうして、付き合うことになったのかはよくわからない。

でも、お互いに相手に何か救いを求めているようにも見えた。


修学旅行の部屋は依子も同じだった。

なんとなく、3人でいる時間が増えたような気がする。



先生の子供の話は誰にも話していない。

誰に話しても・・解決しないし、誰にもこの気持ちはわからないような気もしてた。


『早く子供作ろうな』

なんて言ってくれる先生だけど・・

私は本気にしちゃうよ・・?


本気で先生との結婚を考えてしまう自分が

少し・・かわいそうになったりする。


先生は、大人で・・

もしかしたら、彼女にそんなこと言うのは簡単なことかも知れない。


そんな嬉しい言葉達を


毎日毎日

日記に書いてる私は


まだまだ子供な気がした。