先生のそのセリフに、何かを期待してる私がいた。

カーテンの閉まった音楽室はひっそりとしていて寒かった。

だけど、体は熱くなってて

なんだか恥ずかしい。


先生は机に腰掛ける。

「最近どう?友達とうまくいってるか?」

「うん。」

先生と生徒みたいな会話に拍子抜けした。

先生と生徒なんだけどさ。


いつもなら、鍵閉めたら真っ先にぎゅって抱きしめて、エッチな先生になるのに。



「どした?」


穏やかな優しい目をした先生は、最近大人っていうか

落ち着いてるっていうか。


「何か、言いたいことあるなら言ってみ。」


薄暗い音楽室に、先生の低温が響く。