ここがどこだかわからなかった。 携帯の電波も・・ 圏外で・・ 先生のことばかり考えてた。 先生が、どんな気持ちで私に別れを告げたのか。 先生の気持ち・・・考えると自分が情けなくなる。 私・・・何やってたんだろ。 先生は、私よりもっともっと辛かったのかもしれない。 白のダウンジャケットのポケットに手を入れながら、歩き続けた。 民家の明かりだけの暗い道。 風が吹くたび、木々の音が怖かった・・