離れない。離さない。


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「あははっ!そんなことがあったんだね。それは納得いかないよね」

仕事終わってからすぐにお見舞いに来てくれた旦那さんにお寿司の件を話したら、おかしそうに笑った。

「もうっ!笑い事じゃないってば!!」

「でも本当に、元気になったらお寿司食べに行こうね」

わたしの頭を優しくポンポンしながらにこりと微笑んだ。

その微笑みに、わたしは至極弱い。

これ以上、愚痴が言えなくなってしまった。

「…そろそろ面会時間終わるね。それじゃあまた明日ね」

「…」

「仕事の休憩時間にも出来るだけメールするから、退院するまで少しの我慢だよ」

「…旦那さんは、寂しくないの…?」

「んー?そりゃ寂しいさ。でも、もう少しの辛抱だと思って頑張ってるよ」

「…手術、怖い」

「なんで?そんな心配しなくても大丈夫だよ」

「しゅ、手術が怖いと言うよりは、全身麻酔が怖い。麻酔して永遠に目覚めなかったらどうしようー!」

想像しただけで顔色が真っ青になる。

「ぶっ!そんなことまで心配していたらキリがないよ」

そんなわたしに対して吹き出す旦那さん。