「お、お寿司食べに行くの!?みんなで!?」
わたしは絶食中なのに!!??
「お前お寿司大好きなのに申し訳ないねぇ」
全然申し訳ないなんて顔してないよっ!お父さん!!
「大丈夫よ。退院したら私達が快気祝いとしてお寿司奢(おご)ってあげるから。ね?」
うう、お義母さん優しい。
けど、絶食してる時に食べ物の話はしないでぇ~!しかも大好物のお寿司の話なんて…!!
「じゃあまた明日来るね~」
心なしか、わたしの両親はウキウキしながら病室から出ていってしまった。
…わたしの心を落ち着かせるのがお見舞いの真意では…?
これじゃあ感情と欲求を激しく揺さぶられてただ不安定になっただけですが、何か!?
しばらく怒りが収まらなかったのは言うまでもなかった。



