強盗返し

「危ない‼︎」

 俺はフェンスから飛び降りて、クラスメイトを頭から抱きかかえる。叙々に近づいて来る地面を見ても俺は口元に笑みを
浮かべていた。
 だって俺は物語の主人公なのだから、こんなトラブルなんてことない。