天然お嬢と双子の番犬さん



──────怖い?
火傷の痕を見せた状態でって事?

左右に首を振った。


「この傷も春比古くんの一部でしょ?だから、怖くないよ」


吃驚はしちゃったけど。
でも怖くないのは本当だよ?

もっと凄い事なってたおじさんに対しては…プチトラウマになっちゃったけどね。ははは…。


「?、春比古くん?」


春比古くんの顔が赤くなっていた。


「…そないな事言いなや」


そう言いながら顔を隠す。


…私、何か春比古くんを傷付けるような事言ったのかな。



「ごめんね。私何か傷付ける事言ったかな…?」



傷の事にふれられるの嫌だったかな。自分のテリトリーにズカズカと入られたらいい気はしないよね。




「…ちゃう。逆や」




指先が私の髪に触れた。

大きな瞳を細め、束を取りキスを落とす。




「欲しなってしまうやろ、」




呟くその言葉は風に乗って小さく消えた。
グンッと近づいた顔は目の前に来る。


「わぁ!」


思ったより近くて吃驚した。私の反応に春比古くんは眉間にしわを寄せた。


「やっぱ嫌か?」

「え?何が?」

「…俺が近寄るんは」


嫌とかそう言う意味じゃなくて…。


「春比古くん、顔が綺麗だから、近付くと吃驚するよ…」


急だから尚更驚くよ。


うーん、もしかして…。
男の人って以外と距離感近いものなのかな?


パパは別と考えてみても、和と湊の距離はこれぐらいの時も沢山あるよね。やっぱりそれが普通なのかな?男の人は。

じゃあ、慣れないとだよね!頑張ろ!