天然お嬢と双子の番犬さん




和に言われた通り私がソファの方。
その前の椅子に二人が座る。

さっきから視線が痛い気がするけど…。


「ねぇ、和?」

「ん?」


つんつんと引っ張り耳元で、可笑しなところが無いか聞いてみるが、和は笑って左右に首を振った。


そっか!じゃあいいや!


「見て見て!あの席、顔面偏差値高っ!」

「あの子のふわふわ感可愛い~!」

「二人とも高身長で顔面良すぎない?」



周りが騒がしくなってきた気がする。でも二人は気にしてないみたいだし、和は大丈夫って言ってたし、多分気のせいだね。

さっき注文したばかりなのに、颯爽と出てきた注文品。



「わぁ!いっぱいだ!」

「ねー。いっぱいだねぇ」



頬杖を付く和が右斜め前。
その隣で椅子にもたれかかる湊。



「よし…!入刀!」

「気合込めてやることじゃねぇよ」



気合必要だよ!だってこんなに沢山のクリーム!ちょっとでも配分ミスるとクリームだけ残っちゃうし!