天然お嬢と双子の番犬さん



部屋から顔を出し本当にリヒトさんがいないかを確認。
一歩踏み出すのは恐る恐る……、

うん。いないっ。


「自由だー!」


高らかに腕を上げ家の散策へ出掛けた。
けれど、途中で止まる。

………和と湊に会いに行こうと思ったけど。もしかして今仕事中??

そうなってくると話が違う。

仕事中=パパと一緒にいる…と言う事になる。なにより二人の仕事の邪魔はしたくない。


………っ、戻ろうかな。

仕方ない。だって仕事だし…。うん。仕方ないよね。

────────会いたいなんて、私の我儘だから。


「僕も会いたかったよ。お嬢」

「俺も会いたかった。お嬢」


聞き慣れた二人の声。思わず口に出していた言葉…。


「っ…、吃驚させないで!」


振り返りいたのは会いたくて仕方がなかった二人。私は思いっきり二人に抱き着いた。

比べるのは良くないって分かっているけど…それでもやっぱり私は、和と湊に抱き締められている方が大好き。


「今日はもう会えないと思ってた」

「うん…そうだね。僕達もそう思ってたよ」


きっとパパに見つかっちゃうからだよね。それにリヒトさんもずっと私の傍から離れないから。……リヒトさんすぐパパにチクっちゃいそうだしね。


「会えて嬉しい。へへっ、大好き」

「「……ん゛ッ…!」」


笑顔で言うと二人は顔を赤くして変な声を出していた。


「俺も…好きだ」

「僕も大好き…」

「えっ!わ…ちょっ…!?」


わしゃわしゃと頭を撫でられてしまい、髪の毛で前が見えなくなってしまった。