天然お嬢と双子の番犬さん



昨日の夜、窓から会いに来てくれた二人を思い出した。
開けようとした窓…しかし硬くて開かなくなっている。


「それなら固定しておきました」

「えっ!!」


暑くなって来たらどうするの!エアコンほどじゃない時ってあるよね!?


「老犬がまた来られたら困りますから」

「和と湊はおじいちゃんじゃないってば!」


失礼しちゃう!!


「…とにかく禁止です。本当に開けて欲しい時は言ってください。私がこの部屋にいる事が前提で開けましょう」


っ…これじゃあ…同じ家にいるのに全然会えないじゃーん!


独りぼっちの部屋。
ベッドに横になり思い浮かべるのは和と湊のこと。

考えただけで胸がドキドキしてしまう。


…………早く会いたいなぁ。



「────────花さん」



パチッと目を開けた時、目の前にリヒトさんの綺麗な顔があった。

いつの間にか眠ってしまっていたらしい。涎を拭きながら起き上がる。


「どう、したの?」


リヒトさんは手袋を引っ張るとサングラスを掛け直した。


「別件で仕事が入りました。今から行かなければなりません」


今からって…それってつまり。