……っ、
「…会いに、来てくれたの?」
ビクッとする二人の顔は良く見えなかった。
本当に…会ってくれないのかと思った。二人が簡単に受け入れていたから。
「……偶々、通りかかっただけだ」
「っ、ここ裏だよ」
表から一番離れた部屋なのは、もし襲撃されても私が逃げ出しやすいように。そんなパパからの言葉だった。
「私に…会いに来てくれたんじゃなかったの…?」
窓から上半身を出し身を乗り出した。
飛び出した私を受け止める二人。
「私は会いたかったのにっ…!」
少しだけ会えなかっただけなのに。こんなに恋しくなるなんて知らなかった。
これが恋なら……、きっと私はもう二人がいなきゃ生きていけない。
「「……っ、」」
二人の匂いが私を包む。背中に回された手が暖かくて心地いい。
「置いて行かないで…和、湊…傍に居てよ」
「…っ、ごめん。お嬢」
「……悪い。お嬢」
鞠…私どうしたらいい?
欲が出ちゃうの。
もっともっと一緒に居たくて。二人の熱を感じたくて仕方ないよ。


