天然お嬢と双子の番犬さん


………はぁ、


自室の窓を全開で黄昏ている日曜日の夜。
明日からまた学校が始まる。

……明日、から。

パパの言葉がずっと引っかかっている。


”学校にも今後通わなくていいよう言っておく。”


つまりそれは…もう一緒に学校へ行けないと言う事になる。


「パパの馬鹿…もう知らないっ」


聞きに行きたいのに、廊下でずっとリヒトさんが待機していて、トイレと食事以外出るのを徹底的にブロックされている。

……そのお陰で酒井先生も吃驚するほどの回復速度で、打撲が治っているんだけどね。


和、湊……本当にこれでいいの?

………私は嫌だよ。
もっと傍に居たい。


「っ…会いたいよ…」


俯きながらに呟いた声が消えていく。


────────ガサ、


………リン?

振り返ってみる。しかしリンは私の布団の上でヘソ天しながら寝ていた。


それじゃあ、誰…?


「…和…湊…?」

「「…お、嬢…?」」



顔を上げて吃驚。そこには目を見開く二人の姿。そして私も目をぱちぱち。



「…あ、れ。お嬢、まだ寝てなかったの?」



やあ、と気まずそうに手を挙げた和が苦笑い。その隣では目を逸らし、同じく気まずそうな湊がいる。