……って!待ってよ!そっちがするのOKで私からは駄目!?それって理不尽過ぎない?
でも!嫌がる事はしたくないから我慢する!
「これからは、私だけを頼ってください。ここだけの話ですが…私は誰よりも強いですから。危険な目に合わせる事も決してありません。寧ろ合う方が可笑しいかと思うぐらいです」
そんなの…、
「和と湊も同じだもん」
「──────は、」
あっ、また心の声が。
手を思いっきり引かれ、跨るようにリヒトさんの上に乗ってしまった。
「リヒ…うぶっ!」
頬骨を掴まれる。
痛くないぐらいの強さで。
「次にその名前を出してみてください。その時はその口、縫い付けてやりますので」
無表情で怖い事、サラッと言ってる…!
「ん、ぐっ!?」
「いいですか」
リヒトさんの親指が舌の上に乗った。
…というより、入ってきた。
「私が貴女の用心棒…いえ、番犬です。言う事は必ず聞く事。いいですね?」
「ッ…!!」
舌がぐっと押される感じに、嘔吐きかけた。
「返事は?」
「っ、考えておきます…」
「…まあ、良いでしょう」
作り笑顔で微笑まれ、指先をティッシュで拭くと手袋を付けた。


