「……すみません。故意じゃないんです…」
ベッドの上で土下座。
「あ、あのね!?昨日リヒトさんが寝た後!確かに私この下に!ここで!寝てたの!」
指差すのは突っ伏していたはずの所。
「…さあ、どうでしょう?」
あああ…更に嫌われる原因を作ってしまったぁ…。
どう見ても信じてない顔だああぁ。…これじゃあ、
「和と湊と更に会えなくなってしまった気がする…」
思わず出てしまった心の声。
「……私以外の男の名を口にしないでください」
肩を掴まれた。眉間にしわが寄っている。
「会う必要ももう無くなったでしょう」
「っ…なんでそんな事言うの!」
会いたいよ。凄く。だって…和と湊の事が、好き…だもん。
「…いい加減にしてください」
両手首を掴まれ、引っ張られる。強い力で抵抗も出来ずリヒトさんの胸の中へ。
何が何だか全く理解不能状態。
その胸板をぐっと押し返す。
…わあ、凄い筋肉。
なんて思ったのも束の間。
「貴女から触れるなとお願いしたはずですが?」
「あ゛!そうだった!」
ピタッ、と動きを止めた。笑った声が聞こえたのはきっと気のせい。


